【ライター初心者必見!】人気ライターに聞く、超具体的な仕事を得る方法とライター業のホンネ。#ライター交流会 in 沖縄〜前編〜

去る2018年9月9日、那覇市にあるOKINAWA Dialogにて「ライター交流会 in 沖縄 Vol.1」が開催されました。会場は30名以上の参加者の熱気でいっぱいになり、懇親会まで含めて大盛況のうちに幕を閉じました。

 このイベントは2部制で構成されており、第1部では、東京のフリーライター/編集者である中森りほさん、フリーライターの鈴木しのさんが登壇。ライターになったきっかけ/1日のスケジュール感/東京ならではのライターのお仕事観などをテーマにトークセッションが行われました。

 第2部では、沖縄でフリーライターやジャーナリストとして活動されている3名がトーク。ライターになったきっかけ/1日のスケジュール感/沖縄の情報の切り取り方などを話されていました。(第2部の記事は、鋭意執筆中。)

この記事では、第1部のトークセッションについてまとめています。“これからライターにチャレンジしてみたい!”という方の参考になれば幸いです。

 

【第一部】東京で活躍する中森りほさんと鈴木しのさんに聞く!

中森りほ(フリーライター/編集者)
月1〜2回日本各地を飛び回る、三軒茶屋在住フリーライター&編集者。早稲田大学文化構想学部を卒業後、デジタルガレージ、モデルプレス、ぐるなびを経て2017年4月フリーライター/編集者に。現在、『Hanako.tokyo』や『Dress』『Rettyグルメニュース』『SAKETIMES』『はたラボ』などのウェブメディア、エリアガイド本『吉祥寺本』『OZmagazine』などの雑誌にてグルメや観光スポットの取材、識者・芸能人インタビューなどを行い記事を執筆中。好きなものは旅と街歩き、カレーと酒場。引用元:みやねえのWebuzz!!

 

鈴木しの(フリーライター/メディア運営)
1995年生まれ。多摩美術大学美術学部を中退後、デザイン専門学校在学中にライターとして活動を開始する。アート・グルメ・観光メディアなどを経て、現在はスタートアップや採用メディア、イベントの取材などを担当。また、旅と仕事とを両立する人を増やす「旅、ときどき仕事」のコミュニティマネージャー、オンラインコミュニティ「tap」、イベントレポートメディア「repo-shelf」などの運営を兼任。好きなものは文房具と漢方薬。引用元:みやねえのWebuzz!!

 

ファシリテーター:水澤陽介(フリーライター/コワーキングスペース管理人)
沖縄ダイアログ&フリーライター(沖縄移住5年目)。 コワーキングスペース&シェアオフィス管理人。週刊ファミマガ/スポーツアイランド沖縄/空港の裏方お仕事図鑑2017/おきなわマグネットなどで執筆。引用元:みやねえのWebuzz!!

 

ライターになったキッカケは、文章を書くことが好きだったから

水澤陽介お二人は、どんなキッカケでライターになったんですか?

鈴木しの:もともと文章を書くことに興味があって、中学生の頃からブログを更新しているようなタイプでした。ある記事をTwitterで見かけたとき、インターネット上で文章を書仕事があるのだと知り、衝撃を受けたんです。そこで、自分もやってみるか、と思ったのがキッカケです。最初は、クラウドソーシング(※1)を使って400字くらいの記事から書き始めました。

中森りほ:大学を卒業してから「WEBライター」という職種を知りました。もっと勉強したいなと思い、モデルプレスに入ったのがライターになったキッカケです。

鈴木しの:文章を書く仕事って、作家とか小説を書く人のことを指していると思っていたので「WEBライター」の存在を知って驚きました。自分もやってみようと思って飛び込んでみたのですが、“未経験可”という案件が少なかったので、Googleで検索して「できることからやってみよう!」と手当たり次第にチャレンジしていった感じですね。

水澤陽介ちなみに、今日の会場で文章を書いている方、これから書きたいという方はどれくらいいますか?なるほど。半数くらいですね。

※1クラウドソーシング:仕事を依頼する人と仕事を受けたい人をマッチさせるインターネット上のサービス。例えば、代表的なものにランサーズやクラウドワークスなどが挙げられる。

 

東京のスピード感と1日のスケジュール感

水澤陽介:お二人とも東京を拠点としてお仕事をされていると思うのですが、どうやってお仕事の依頼を受けてきたのかを教えてください。

中森りほ:会社員時代は、1日に5本の記事を書いていました。内訳は記事広告1本とライフスタイル記事を4本で、さらに取材も行っていました。グルメ系のライティングも担当していて、例えばスターバックスの新商品の発表会があれば取材に行き、その日のうちに記事をアップするとこともありましたね

ライターになったきっかけについてお話しされる鈴木しのさん

鈴木しの:本数でいうと、一番多い時で月に約60本の記事を執筆していました。最近は取材にも行くので、月に30〜40本くらいです。イベントレポートの場合だと、そのイベントに行きたかったけれどやむを得ず参加できなかった人もきっといるだろうなと思い、できるだけリアルタイム届けたかったので、イベント当日には書くようにしています。取材記事は、取材から記事の納品まで1〜2週間の猶予を設けていることが多く、1日3〜4件の取材へ行くこともあります。

水澤陽介:超人ですね(笑)。

中森りほ:(もともとは会社員でしたが)自分のペースで仕事をしたいと思ってフリーランスになった側面もあって、編集と執筆で月に30〜40本。でもちゃんと寝てます。新店舗をオープンするお店の試食会がオープン前日の場合、翌日に記事をアップする必要があるので、事前にリリース情報もらっておいて準備します。試食会終了後は、帰りの電車の中でスマホを使って写真の編集を行っています。

鈴木しの:イベントレポートは、昼間開催のイベントであれば夜までに執筆すると当日のうちに届けられます。ただ、19時以降開催のイベントについてもできるだけ早く届けるために、翌朝までには仕上げる必要性を感じていて、わりと大変ではありますね。

水澤陽介:ライターさんの仕事のイメージって文章を書くだけかな、と思われがちなんですが、記事を書く以外にお二人はどのくらいの準備をされていますか?

鈴木しの:取材の下調べ、撮影、編集、一度納品した記事の手直し、入稿作業などもあるので、単に書いている時間よりも取材や下調べのほうが3倍くらい時間がかかりますね。

中森りほ:案件によりますが、紙媒体だとラフを描いたり、カメラマンのスケジュール調整や取材先へのアポ取りをして、執筆後は取材先にも原稿を確認してもらいます。雑誌の場合は、執筆って全体の作業の1割くらいな気がします。

また、取材する相手の著書があれば、事前に読み込んでいくし、過去にインタビューを受けられた記事んでいます。日頃からの情報収集も大事なので、WEBマガジンやテレビ、SNSなど趣味の範囲にもよりますが、幅広くチェックしています。

 

紙媒体とWEB媒体の違いは、媒体の世界観かライターの個性か。

水澤陽介紙媒体とWEB媒体では、具体的にどのような違いがありますか?

中森りほ:WEBだと個性を出した文章が好まれることもありますが、紙媒体は文章の世界観が確立されていてそれに合わせなくてはいけない、ということを感じます。

鈴木しの私は、紙媒体経験がないですが、WEBの記事はSNSで拡散されたりと、届くの速いけれども同じように新しい記事が次から次へと公開されるため読まれなくなるのもめちゃめちゃ速いので、テイストや文体を意識するというよりは、読者のことを考えてどれだけ刺さる文章を書けるのか、どれだけ参考になる情報を届けられるのか意識しています。

水澤陽介:しのさんは、WEB記事のみ執筆してるということですがフリーランスとして生活は成り立っていますか?

鈴木しの:今のところ、もやしばかりを食べるような生活にはなっていないので大丈夫です(笑)。困った時には「お仕事ありませんか? 企画を出してもいいですか?」 と自ら提案して仕事を作るように意識しています。

水澤陽介:WEB媒体でも紙媒体でも、編集者の方と一緒に記事を作り上げていくことが多いですか?

鈴木しの:私は編集者さんと一緒に動きますね。予算がないなどの事情で編集者さんがいない場合もあるのですが、 自分が書いた文章が第三者にとっても読みやすいのかどうかはとても不安に感じるので、チェックしてもらうようにしています。

中森りほ大抵は編集者さんと一緒に仕事をしていますが、メディアによってどこまで編集者さんが介入してくるかがバラバラですね。

 

実際に、編集者の方(お仕事を持っている方)と出会う方法が知りたい!

水澤陽介:実際に、どうやって編集者と出会うのですか?沖縄だと新聞社やメディアにメールを送る方法があるとも聞きますが。普段、東京で活動しているお二人はどうですか?

中森りほ:最初にフリーになった時は、クラウドソーシングを使っていました。あとは書いてみたいメディアがライター募集をしていたので、応募していましたね。

『DRESS』の編集者さんがとてもいい方で、いろんな編集者を紹介してくださって仕事が広がっていきました。

もう一つ、実績を自分のWEBサイトに掲載し、お問い合わせフォームを設置したらサイトからの問い合わせが増えてきたんです入口は、いろいろ持っていたほうがいいと思います。でも、あまり積極的に営業をしたことないのですが

鈴木しの:私の場合は、興味のあるメディアや携わりたい編集者さんをSNSなどで見かけたら素直に連絡します。

水澤陽介:編集者さんにはなんと連絡するんですか。会いたいです!とか?

鈴木しの:最初の頃は、企画を考えてからご提案することが多かったです。一緒にお仕事をしたいと思った編集者さんが担当するメディアの記事を読んでみて、思いを伝えて企画を出すという流れです。今はTwitterのダイレクトメッセージ(以下、DM)経由の依頼が最も多く、自分の実績をWEBサイトにまとめているので、「良ければご覧ください」と返信しています。

 

沖縄のライターや編集者から次々と飛び出す質問

あっという間の第1部のトークセッションの後、質疑応答に移り、参加者からの質問に登壇者が答えてくださいました。

活気づく質疑応答の時間

−−リモートで仕事をする時に気をつけていることはなんですか?

鈴木しの:直接会って話せば一発で理解できることも、文章だけだと伝わらないことはよくあるので、できる限り「今、何を決めたくてどういうことを連絡したいのか」を簡潔に文章で伝えるようにしています。場合によっては、オンラインで顔を見て話せるZOOMやSkypeを使って限りなく対面に近い状態でコミュニケーションを取ることも心がけています

中森りほ:ライターと編集者を両方やってみて、ライターとしては「褒められたいな」という思いもあるし、オンラインのテキストだけだと思いが伝わりづらい。オンラインでコミュニケーションを取る時は、オフラインよりも過剰なコミュニケーションを心がけています。自分が嬉しく感じた編集者さんの対応は真似するようにしています。ただ、編集者として相手にどのような声かけをするのかは、相手の温度感によっても変わるので、自分自身もコミュニケーションにおいては勉強中です。

 

−−SEO対策(※2)について、常に意識して記事を作成していますか?

中森りほ:SEOは一応意識して書いていますが、SEOよりもメディアの世界観を大事にしたい場合もあるので媒体によって変わります。

鈴木しの:「SEO対策をしたいです。」と言われた時点で「本当にそれは必要なんですか?」と確認しています。SEOは、方法であって目的ではないと考えているので、「なぜSEO対策をするのか?」という確認から行います。例えばインタビュー記事はSEOを意識しすぎると本来の趣旨や思いがブレていくので、そこをお伝えした上で執筆するようにしています。

※2 SEO対策とは”Search Engine Optimization” の略。読者が、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでネット検索したときに検索結果で上位表示されるために行う一連の取り組みのこと。

 

−−見出しは自分でつけていますか?

鈴木しの:見出しのつけ方は、タイトルと見出しを読めばこの記事の概要がわかるような表現にしています。自分が決めたタイトルがしっかりわっているかどうかは編集者さんにも確認します。

中森りほ:私も一緒で、タイトルと見出しは自分で考えていて、いくつか候補を挙げて提案しています。

 

−−2016年12月に起こったWELQ問題から「メディアのモラル」や「フェイクニュース」に関して物議を醸してますが、発信する情報源にどのような意識を持たれてますか?

鈴木しの:情報はいつも、自分が見聞きした一次情報を書くようにしています。専門家に依頼して調査する時間が必要ならその時間も取るようにし、間違った認識にならないかを再度確認するようにしています。

中森りほ:私も、一次情報を取り扱うことを大事にしています。あとは薬事法には触れないように細心の注意を払ったり、著名人の名前を出すときも確証が得られていない情報に関しては掲載しないようにしています。また言葉の意味も、WEBで調べるのではなく、辞書や辞典で調べてエビデンスが取れた言葉を使うようにして、写真を掲載する際は、著作権や肖像権を侵害しないよう細心の注意を払い、個人が特定できる写真にはモザイクを入れてます。

 

水澤陽介:最後にお二人から。これから文章を書くことを仕事にしたい人向けにメッセージをお願いします。

鈴木しの:フリーライターとして執筆すると時間管理の問題や悩み事も出てきますが、文章を書くことは自由度も高いし楽しいと感じることも多いです。文章を書くことやその情報を届けることを楽しんでいけたらと思っています。今日はご参加いただき、ありがとうございました。

中森りほ:私はキャリアに迷って生きてきたので、私でお答えできることがあれば、ぜひご相談ください。皆さん、今日はありがとうございました。

参加者全員での集合写真

 今、とっても活躍されているライター/編集者の方も、最初の一歩を踏み出したときは必ずあったし、何かのキッカケがあってそこから少しずつ実績を積み上げています。少しずつ自信をつけながら、今も一つ一つのお仕事に丁寧に熱意を持って臨むことで次のお仕事へとつながっているのだなと感じました。

 ライターを始めてみたいけれど、なかなか勇気が出ないという方

自分にもできることからチレンジしてみませんか。

今回、このイベントに参加するにあたって、フリーのライターとして東京で活動されているお二方が、どのようにライターというお仕事を始められて、どのようにお仕事を続けていらっしゃるのかがとても気になっていました。お二人は、一度お仕事をした編集者さんからの紹介だったり、自ら企画書を提案したりと、いろんな方法でお仕事を受けていらっしゃることを知れたことがとても良かったです。

 今回のイベントは、「#ライター交流会 in 沖縄」のハッシュタグにてTwitterで確認できます。イベントの様子や参加者が感じたことを発信していますので、ぜひご覧ください!

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

編集:OKINAWA GRIT運営 みやねえ
写真:タマシロリナ
さぁや

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