黒糖焼酎 島有泉(与論島)の工場内は手作りと工夫がいっぱいつまった場所だった

あなたは、「島有泉、うまぁ〜い!どんなお酒なんだろう?」と気になっていませんか?

私も福岡に在住している頃、居酒屋ではじめて島有泉を飲んだ時、そんなことを思いました。

でも、ネットを探しても情報がない…!!
というわけで、与論島に行った際に酒造所を見つけ、工場を見学させていただきましたので、この記事でインタビュー形式でお届けしていきます。

この記事を読まなければ、島有泉の美味しさを楽しみきれないかもしれません。

島有泉の社長に、焼酎本来の味わい方も聞いてきましたので、ぜひごらんください。

 

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「黒糖焼酎 島有泉」ってどんなお酒?

奄美黒糖焼酎(あまみこくとうしょうちゅう)は、鹿児島県の奄美群島で造られている、米麹とサトウキビからとれた純黒砂糖を原料に醸造し、単式蒸留した本格焼酎。

引用元:Wikipedia

鹿児島県奄美群島に伝わる焼酎の製法で、現在、奄美の蔵元にのみその製造が許可されている蒸留酒。島有泉は奄美諸島群に属する与論島で唯一つくられている黒糖焼酎です。

原材料は、黒糖とタイ米を使用した米こうじ。

 

「黒糖焼酎 島有泉」はどうやって作られているの?

作り方の工程

それでは早速、工場見学の様子をお届けします。

さぁや:今日はよろしくお願いします。

有村社長:よろしくお願いします

さぁや:早速、島有泉の作り方の工程について教えてください。

 

もろみ造り

この機械でお米を蒸します

有村社長:まずは2日間かけて麹(こうじ)を作り、一次仕込みとなる甕(かめ)の仕込みをします。

さぁや:この機械でお米を蒸すんですね。

有村社長:5年くらい前まではドラム缶を使って手入れしながら手作業で作業していたんですけど、与論の水は塩分を含んでいるので、錆びるのが早いんですよ…なので、思い切ってステンレス製に変えました。

6月までに仕込みが終わり、これからはメンテナンスに入るということでした。

さぁや:蒸す時期って決まっているんですか?

有村社長:うちの場合は毎年10月くらいから蒸す作業を始めて、全盛期は冬場ですね。原料になる黒糖の収穫時期も冬場であることから、その時期に合わせています。

 

黒糖を溶かす

奥の機械で黒糖を溶かす

有村社長:奥の四角の機械の中に黒糖を入れ、溶かします。溶かした黒糖は熱いので翌朝までかけて冷やし、その後は濃度を薄めるためにお水を入れていきます。

 

甕仕込み

50年、使い続けている甕

甕のある部屋にある甕のうち、実際に使っているのは32甕。

有村社長:午前中2甕、午後2甕のペースでこの甕に蒸留酒を入れています。

さぁや:甕は埋め込んであるんですか?

有村社長:そうですね、発酵して温度が上がりすぎないように1mくらい地中に埋めてます。

クーラーを使って部屋全体を冷やす

有村社長:それでも冷え切らないので、クーラーを使って部屋全体を冷やしています。部屋全体を冷やす方法は他の蔵元にはなく、うちだけの方法です。

 

蔵付き酵母について

この壁についてる麹菌がお酒の味を決める!

有村社長:各蔵元には、蔵付き酵母と言って、その蔵ならではの酵母菌が存在しており、それがこの甕仕込みの際に入っていくんですね。

さぁや:壁から甕の中に飛び火するってこと??酵母菌の威力、すごっ!!

有村社長:そうなんです。なので、新しい工場に移転したとしても、この酵母がなければ同じ味はできないんです。

さぁや:そのお酒の味をつくる、大事なものなんですね。

この蔵付き酵母はその蔵元の味を出すためにとっても大事なものだそうで、2011年の東北大震災の時には、被災された蔵元の方ががれきの中から「あれはうちの壁かもしれん」と探し求めたというエピソードがあるほど。

有村社長:それから納豆菌は強いので、私たちは仕込み期間中は食べないんですよ。

さぁや:へぇ〜!納豆菌はそれだけ強く、お酒に入り込んでしまう可能性があるんですね〜。

出張先の朝食で出ても口にしないほどだとか!!

 

甕の管理

甕には数字が書かれてる

さぁや:甕に書いてある数字はなんですか?

有村社長:これは、税務署に提出する容器点検のためのものです。

甕の作られた年月と容量が書かれている

有村社長:例えばこれは、昭和40年10月7日に検定をして、560リットル入りますよという意味です。

さぁや:いろんな年代/容量のものがあるんですね。

有村社長:少しずつ揃えていったので、年代も容量もまちまちになっていますね。

さぁや:それからはずっと使っているんですね。

有村社長:はい。それでもたまに大きな地震があるとヒビが入るので、修復しながら使っていますね。

 

濾過する工程

次は、濾過室に移動。

移動途中、お酒のかぐわしい匂いが…!!お酒の瓶を開けた瞬間に感じられる香りが部屋いっぱいに広がっていました!!

油が浮いてくるのを待つ、第一段階の状態

有村社長:この油を取り除いていくんです。

 

まだ浮いてくる油、第二段階の状態

蓋を取ってもらうたび、お酒のいい香りがっ…!!

 

第三段階までくると、すんごい透明感!

油を取り除いた原酒は透明で、澄んだきれいな色をしていました。

有村社長:この状態になるまでに、1年かかるんですよ。こまめにこまめにずーっと、油が浮いてこなくなるまですくうんです。

さぁや:えっ、1年!?!?!?想像をはるかに超える所要時間…!!

有村社長:ヨロンの水は石灰分が多いので、油が浮いてくるまでに時間がかかるんです。

それにしても、1年て…

有村社長:そこで、今試しているのが冷却法なんです。

 

工夫される油とり用冷却装置

手づくりの冷却機で早く油が浮くように実験中

有村社長:ちょうど今日から試してみているのが、冷却法です。お酒を冷却することによって、暑い時期でも早く油を固めてすくい取ることができるかを試してみています。

さぁや:手作り感のある装置だ…

有村社長:夏場の気温が30℃近いヨロンでも、このように冷却することで、寒い地域に出しても油が浮いてこないようになると考えています。

さぁや:なるほど、冷やすことで油が固まるペースが早まり、1年待たずとも油をとりのぞけると言うわけですね。

 

度数の調整とビン詰め

度数を調整する

濾過が終わったら、タンクを移して度数を調整します。

有村社長:ここが、瓶に詰める用のお酒になります。

度数別の貯蔵タンク

有村社長:1つのタンクに5,000リットルくらい入っており、一升瓶にすると2,600本分の量になります。

さぁや:お〜、2,600本!

有村社長:昔は、400本分のサイズのタンクを使っていたので、その度に味が変わっていたので、お酒ツウの方からは『よく味が変わるねぇ』と言われていたものです。

さぁや:そっか〜。

有村社長:そうは言っても今だって2,600本ごとに微妙に味が変わってるんですけど、『だいぶ安定してきたね』と言われるようになりました。笑

さぁや:でも、そういった味の違いがわかるほどの島有泉ファンってことですよね〜

 

最後の工程、ラベル貼り

ビンに貼るラベル

ビン詰めした後は、最後の工程となるラベル貼りです。

今までは手作業で貼っていたそうですが、最近は機械を導入しているそう。

有村社長:手作業だと、午前中で約800本ラベル貼りから箱詰めまでを2〜3人で行って夕方までかかっていました。

さぁや:他のお仕事ができないですね。

 

ラベルを貼る機械を導入してはかどるようになった

有村社長:機械を入れてからは1人でできるようになりました。

 

与論島内に流通するビンは回収ビンで色もバラバラ

ビンの豆知識
ヨロン島内で出回っている島有泉のビンは、回収してきたビンを使用しており、緑や水色や白など色がまちまちなんですって!
このビンは、子供たちが回収してきてクラブ活動の遠征費などに充てているそう!

なお、回収ビンは表面に傷がついたりするので、島外に出す用のビンは、見た目の観点から新品の緑の瓶に統一すると決めているそうです。

 

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与論島内でしか流通していない黒麹の「島有泉」

与論島内でしか流通していない数量限定黒麹

有村社長:他のお酒も作ってみたいという気持ちもありますが、限られたこの土地の中では難しいので、うちの商品は「島有泉」一種類のみで、度数が違うものを提供しています。限られた中で試行錯誤しながら味の精度を高めていっています。

その中で、少しでも違うものを!!という思いから2016年頃から年に一度だけ作っているというのが黒麹を使った20度の島有泉。

 

黒麹の焼酎は軟水を使用!

超軟水にする装置

ヨロンの水は硬水なので焼酎を作る時にヨロンの水を使うとどうしても辛口になるんです。でもどうにかヨロンの水を超軟水にできないかと思い探していたところ、たまたまメンテナンスに来た業者の方がいい装置があると紹介してくれたので、今はその新しい装置を導入し、超軟水になった水を使って黒麹の焼酎を造っています。

有村社長:うちの黒麹は超軟水の水をつかって造っていると、そのままストレートで飲んだ時と、氷1コ入れただけでも味が変わってきます。

さぁや:え、そんなに繊細なんですか?

有村社長:超軟水で造っているので、氷を入れると高度がポッとあがるんですよ

さぁや:味を楽しむために、最初は“生(き)”で、次に氷を入れて、と変化を楽しんで飲む方法があるんですね!

有村社長:私たちは、どこのお酒を飲むときもまずはストレートで飲むんですよ。ストレートで飲むとそのお酒の独特の味が楽しめるんです。

こりゃ、いいこと聞いたっ♪
ツウっぽいから、今度からやってみよう!

有村社長:ストレートで味わったあとは、自分の好きな飲み方で飲んだらいいと思います。

 

黒糖焼酎のおいしい飲み方・あれこれ

有村酒造さんオススメの飲み方をご紹介…

ソーダ割りについての豆知識
ソーダ割りをする際は、35度のように高い度数のお酒で割るのがオススメです。

20度とか25度のお酒を炭酸で割ると、お酒の味がほとんどなくなってしまうし、かといって炭酸を少なくすると炭酸のシュワシュワ感も楽しめなくなるんです、と有村社長。

さぁや:なるほど、飲み方によって度数を使い分けるのか!!

  1. まずはロックで、黒糖のほのかな甘い香りと爽やかな飲みごごちを楽しむ
  2. 島みかん割、シークワサーのような酸味のあるみかんが最適。
    乱切りにしたみかんをいれて、しっかりシェイク。
    冷たくするとさらに美味!
  3. 黒糖と合わせて
    黒糖をかじりながら飲んだり、グラスに黒糖を溶かしながら飲むのもオススメ。
  4. ヨロン(46)割りで
    46ジンジャーエール(ヨロン島内産生姜使用)と焼酎を4:6で割って完成。
    炭酸の刺激で甘みも酸味もほどよく、さわやかな味。

さぁや:おつまみには、刺身・餃子・サラミなどが相性抜群!

 

随所に見られる手作りと工夫

有村社長:うちは、装置も手作りですからね。限られた予算や土地の中で精一杯考えて工夫をこらしながら造ってます。

 

貯蔵タンクのステンレス、コスト削減のため上部は磨かれていない

有村社長:このステンレスも磨くと高くつくので、磨かなくていいからと言ってこんな感じの仕上がりになってます。笑

さぁや:手作り感満載ですね!

 

まとめ

蒸留酒を作る機械

有村社長:何にもない状態からお酒を作るまでには20日ほどでできるのですが、できあがったばかりのお酒っていうのは粗いので、商品にして出荷するためには半年〜2年と熟成させてできあがりです。

さぁや:お酒づくりって、とっても時間のかかるものなんですね!

 

商品ラインナップについて

島有泉 1,800ml 20度 1,420円
島有泉 900ml 20度 1,000円
島有泉 1,800ml 25度 1,750円
島有泉 900ml 25度 1,100円
島有泉(黒麹) 1,800ml 20度 ???円
島有泉(黒麹) 900ml 20度 1,300円
ヨロン島 360ml 20度 830円
島有泉 360ml 20度 400円
島有泉 720ml 20度 1,200円
島有泉 720ml 35度 1,800円
祝酒 500ml 20度 ???円
祝酒 1,800ml 20度 ???円

※税抜、2018年7月時点の価格です。

干支の入れ物

白麹のスタンダードなラインナップ

お土産にもぴったり

 

福岡で島有泉が飲める機会

鹿児島県のお酒を集めた大試飲会が毎年2月頃に福岡のソラリアで開催され、島有泉も参加中!

なお、2018年は9月に博多駅でも行われるそうで、鹿児島県内の有名な銘柄の酒造や奄美の黒糖焼酎ブランドも多数出店予定!
(※ネット上にはまだ詳細見つかりませんでした 2018.7.30時点)

福岡近郊にいらっしゃる方は、足を運んで「島優先」を楽しまれてみてはいかがでしょうか?

 

「黒糖焼酎 島有泉」の工場情報

茶花のメインストリートに面した工場前

店名:有村酒造株式会社
住所:鹿児島県大島郡与論町茶花226−1
(ちゃばな)
TEL:0997−97−2302
営業時間:8:00~17:00
定休日:日、祝祭日
駐車場:可
カード:不可
公式HP:なし
有村社長
工場見学の前にはお電話ください!

 

まとめ

人生で初めて酒造所を見学させていただきましたが、有村酒造さんでは小さな工場の中で思考錯誤を重ねながら味の精度を高めていっているというお話を聞くことができました。

さぁや
ストーリーを知ると、そのお酒がもっと味わい深くなるのは私だけでしょうか。

皆さんもぜひ、奄美黒糖焼酎 島有泉を堪能ください。

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